推し活でTwitterに疲れた原因と解消法｜ストレス軽減のコツとは

推し活を楽しむためにTwitter（現X）を活用している人は多いですが、気づけば「Twitterに疲れた」と感じてしまうこともあります。

楽しいはずの活動が、いつの間にか精神的な負担になっている。

そんな経験を持つ人は、実は少なくないのです。

Yahoo!知恵袋などのネット掲示板でも、悩みを相談する人を見かけます。

推し活でのTwitter疲れは、多くのファンが抱える共通の悩みと言えるかもしれません。

次から次へと流れてくる情報、他のファンとの交流に疲れたと感じる瞬間、時にはオタクのマウントに疲れたと感じるような出来事も。

特にイラストや小説などの二次創作を手がける絵描きの方々は、反応の数に一喜一憂したり、他の才能と比較して落ち込んだり、特有の悩みを抱えやすいかもしれません。

「推し活についていけない」といった悩みを抱える人も増えており、推し活そのものが楽しめなくなるケースもあります。

推し活や創作活動は本来楽しいものであるはずなのに、SNS疲れのような状態に陥るのは本末転倒です。

この記事では、推し活でTwitterに疲れたと感じる原因を具体的に解説するとともに、その対処法や解決策を詳しく紹介します。

さらに、推し垢で気をつけることや、SNS以外に推し活で病む原因などについても触れていきます。

この記事を読むことで、自分らしく推し活を楽しむためのヒントが得られるでしょう。

なぜ推し活でTwitterに疲れたと感じるのか？

推し活において、Twitterは情報収集やファン同士の交流に欠かせないツールです。

公式からの最新情報、ファンによる考察や感想、二次創作など、多様なコンテンツがリアルタイムで飛び交います。

この活発さが推し活の醍醐味である一方、Twitterに疲れたと感じる人も多いです。

好きなものを応援する楽しい活動のはずが、いつの間にか精神的な負担になってしまうのです。

推し活でTwitterに疲れたと感じる主な原因

推し活でTwitterに利用する中で、疲れたと感じてしまう原因はいくつか考えられます。

その中でも、特に多くの人が経験しやすい主な原因を見ていきましょう。

膨大な情報量

Twitterの最大の特徴は、情報の速さと多さです。

公式発表はもちろん、ファンの感想、考察、イベントレポートなどが、時々刻々とタイムラインに流れてきます。

この情報の洪水についていくこと自体が、大きな負担となる場合があります。

「常に最新情報を追っていないといけない」という焦りや、「見逃したらどうしよう」という不安（FOMO：Fear of Missing Out）を感じやすくなります。

すべての情報を把握しようとすると、気づけば長時間Twitterに張り付いてしまい、精神的にも時間的にも消耗してしまうでしょう。

この絶え間ない情報の波が、疲労感の大きな要因となります。

他のオタクとの比較やマウント

Twitterでは、他のファンの活動状況が目に入りやすい環境です。

「たくさんのイベントに参加している」「高額なグッズを大量に購入している」「推しから特別な対応を受けた」といった投稿を見ると、無意識に自分の状況と比較してしまうことがあります。

また、「自分の方が推しを理解している」「これだけ貢献している」といった、いわゆる「マウント」的な言動に遭遇することもあるでしょう。

こうした比較やマウントは、劣等感や嫉妬心、あるいは不快感を引き起こし、推し活を楽しむ気持ちを削いでしまいます。

純粋な応援の気持ちが、他者との競争意識にすり替わってしまう危険性もはらんでいます。

ネガティブな情報

好きなものを応援したい気持ちでTwitterを開いても、必ずしもポジティブな情報ばかりではありません。

推しや作品に対する批判的な意見、ファン同士の対立、運営への不満などが目に入ることがあります。

特に、推しに対する誹謗中傷や、炎上騒動などは、精神的なストレスになりがちです。

意図せずネガティブな情報に触れ続けることで、気分が落ち込んだり、推し活自体が嫌になってしまったりする可能性があります。

義務感と時間浪費

推し活が生活の中心になるあまり、「毎日ツイートしなければならない」「情報収集を欠かしてはいけない」「相互フォローの人の投稿には反応しないといけない」といった義務感を抱いてしまうことがあります。

本来は自由な活動であるはずの推し活が、いつの間にか「やらなければならないこと」に変わってしまうのです。

また、目的もなくタイムラインを眺め続け、気づいたら数時間経っていた、という経験を持つ人もいるでしょう。

その結果、「時間を無駄にしてしまった」という後悔や罪悪感が生まれ、自己嫌悪につながることもあります。

楽しいはずの時間が、義務感や時間浪費の感覚に蝕まれると、疲れを感じやすくなります。

二次創作・絵描き勢がTwitterに疲れたと感じる理由

推し活の中でも、イラストや漫画などの二次創作活動を行う人々は、特有の理由でTwitterに疲れを感じることがあります。

創作物を公開する場としてTwitterは非常に有効ですが、同時に精神的な負担も生みやすい環境と言えるでしょう。

「いいね」や反応への依存

自分の作品をTwitterに投稿する際、多くの人は「いいね」やリツイート、コメントといった反応を期待します。

反応が多いと喜びや達成感を得られますが、逆に反応が少ないと、「自分の作品は評価されていないのではないか」「才能がないのかもしれない」といった不安に駆られがちです。

数字として可視化される反応に一喜一憂し、次第に「反応をもらうため」に創作するようになってしまうケースもあります。

「バズる」（大きな注目を集める）ことへのプレッシャーや、他者の評価への過度な依存は、創作活動のモチベーションを低下させ、精神的な疲労につながります。

神絵師との画力の差

Twitterには、非常に高い画力を持つ、いわゆる「神絵師」と呼ばれるクリエイターが数多く存在します。

彼らの素晴らしい作品を目にする機会が多い一方で、自分の画力と比較して落ち込んでしまうことがあります。

「自分はまだまだだ」「こんな風には描けない」といったネガティブな感情が、創作意欲を削いでしまうかもしれません。

特に、創作を始めたばかりの時期や、スランプに陥っている時には、他者の才能を目の当たりにすることが、大きなプレッシャーや劣等感の原因となり得ます。

相互フォローの相手との交流

二次創作活動をしていると、同じジャンルの他のクリエイターと相互フォロー関係になることが多いです。

これは交流の輪を広げる良い機会ですが、一方で、「相互フォローだから、相手の作品には必ず反応しなければならない」「コメントを返さなければ失礼にあたる」といった暗黙のプレッシャーを感じることもあります。

自分のペースで活動したいと思っていても、周囲との関係性を維持するために、時間や精神的なエネルギーを交流に割かなければならない状況が生まれる場合があります。

この「お付き合い」のような側面が、負担となり疲れを感じさせる要因の一つです。

無断転載やパクリ・盗作

丹精込めて制作した作品が、自分の知らないところで無断転載されたり、他の誰かにトレース（なぞること）や模倣（パクリ・盗作）されたりする被害に遭うことがあります。

これは、クリエイターにとって非常につらい経験です。

自分の作品が軽んじられたように感じるだけでなく、発見した場合の対処（注意喚起、削除依頼など）にも多大な労力と精神的な負担がかかります。

こうした問題が頻繁に起こると、作品を公開すること自体に恐怖心を抱いたり、創作活動への意欲を失ったりすることにつながりかねません。

推し活でSNSに疲れたオタクは多い

ここまで見てきたように、推し活におけるTwitter疲れは、決して珍しいことではありません。

多くのファンが、情報過多、比較、ネガティブな情報、義務感といった様々な要因から、SNSを通じた活動に疲弊しています。

Yahoo!知恵袋などのネット掲示板でも、以下のような書き込みを多く見かけます。

X（Twitter）での推し活に疲れてしまいました。
アラサーのオタク（女）です。
去年から某二次元ジャンルのオタクをしており、お話できる友達が欲しいと思いXでの交流を始めましたが、最近あまりに人付き合いが苦手なことに気づき交流が上手くいかず疲れてしまいました。

（出典：Yahoo!知恵袋）

Xやインスタなど、SNSに頼らずに推し活を楽しんでる方っていらっしゃいますか？
Xで相互さんと楽しいやり取りをしていたのですが、最近、全肯定じゃないと叩かれるような雰囲気に疲れてしましました…

（出典：Yahoo!知恵袋）

これは、SNSが普及した現代社会における、より広範な「ソーシャルメディア疲れ」の一側面とも言えるでしょう。

推し活という熱量の高い活動と、SNSの特性が組み合わさることで、特に疲れを感じやすい状況が生まれやすいと考えられます。

もし「疲れたな」と感じているなら、それは決して一人だけの悩みではないことを覚えておきましょう。

推し活でTwitterに疲れた状況から抜け出すには？

推し活でTwitterに疲れたと感じていても、完全に推し活やTwitterをやめたいわけではない、という人も多いはずです。

大切なのは、自分にとって心地よい距離感を見つけ、健全な形で推し活とTwitter利用を両立させることです。

ここでは、Twitter疲れから抜け出すための具体的な方法を考えていきます。

推し活でTwitterに疲れたときの対処法

Twitterとの付き合い方を見直すことで、推し活の楽しさを取り戻せるかもしれません。

すぐに実践できる対処法をいくつか紹介します。

フォローするアカウントを厳選する

タイムラインに流れてくる情報がストレスの原因になっている場合、フォローしているアカウントを見直すことが有効です。

ネガティブな発言が多いアカウント、マウント的な言動が目立つアカウント、見ていてつらくなるアカウントなどは、思い切ってフォローを解除することを検討しましょう。

公式アカウントや、信頼できる情報源、ポジティブな発信をしているファンアカウント、気心の知れた友人など、自分にとって心地よい情報を提供してくれるアカウントを中心にフォローします。

Twitterの「リスト機能」を活用し、情報収集用、交流用など、目的別にタイムラインを分けるのも一つの方法です。

ミュート・ブロック機能を活用する

フォローを解除するほどではないけれど、一時的に距離を置きたいと感じるなら、ミュート機能が役立ちます。

この機能を使えば、フォロー関係を維持したまま、指定したアカウントのツイートを自分のタイムラインに表示させないように設定できます。

ミュートしたことは相手に通知されることはありませんので、人間関係に気を遣うことなく利用できるのが利点です。

タイムラインを自分にとって快適な状態に保つために活用しましょう。

また、アカウント単位だけでなく、特定のキーワードやハッシュタグを含むツイートを非表示にすることも可能です。

苦手な話題や、一時的に見たくない情報を避けるのに有効でしょう。

ROM専・壁打ちアカウントを作る

積極的に発信したり、他者と交流したりすることに疲れてしまった場合、「ROM専（ロムせん）」や「壁打ち」アカウントの活用が考えられます。

「ROM専」とは、自分からは発信せず、読むだけのユーザーのことです。

これにより、反応を気にしたり、交流に気を遣ったりするストレスから解放されます。

また、「壁打ち」とは、誰かに見られることを前提とせず、自分の考えや感情、創作物などを、まるで壁に向かって話すように投稿するためのアカウントです。

反応を気にせず、自分のペースでアウトプットしたい場合に有効な手段と言えるでしょう。

Twitterから離れる時間を作る

常にTwitterに接続している状態が続くと、心身ともに疲弊してしまいます。

意識的にTwitterから離れる時間を作ることが重要です。

例えば、「寝る前1時間はTwitterを見ない」「週末はデジタルデトックスする」といったルールを設けてみましょう。

通知をオフにするだけでも、頻繁にアプリを開いてしまう習慣を断ち切る助けになります。

Twitter以外の趣味に時間を使ったり、散歩や運動をしたり、友人と直接会って話したりするなど、意識を別の場所に向けることで、心のリフレッシュにつながります。

自分のペースで推し活を続ける

最も大切なのは、「自分のペースで推し活を楽しむ」という意識を持つことです。

推し活は誰かと競うものではありません。

全ての情報を追う必要も、全てのイベントに参加する必要もないのです。

周りの熱量に合わせようと無理をするのではなく、自分が心地よいと感じる範囲で、好きなように応援するスタイルを見つけましょう。

情報収集が負担なら少し距離を置く、グッズ購入が大変なら無理しない、イベント参加が難しいなら配信で楽しむなど、自分なりの楽しみ方を見つけることが、長く推し活を続ける秘訣です。

推しへの「好き」という気持ちを大切にし、自分軸で活動することを心がけましょう。

二次創作・絵描き勢がTwitterに疲れたら？

二次創作活動を行う人々がTwitterに疲れた場合、創作活動そのものへの向き合い方を見直すことが、回復への一歩となる場合があります。

「自分のために描く」という基本に立ち返る

「いいね」や反応を気にするあまり、創作の本来の目的を見失ってしまう人は多いです。

しかし、二次創作を始めるきっかけは、「このキャラクターが好き」「この世界観を表現したい」といった、内なる衝動のはずです。

他者の評価を求める気持ちは自然なものですが、それが全てになってしまうと、創作は苦しいものになります。

疲れたと感じたときは、「まず自分が楽しむために、自分のために描く（書く）」という原点に立ち返ってみましょう。

自分が満足できる作品を作ることに集中すれば、外部からの評価に振り回されにくくなります。

比べるなら他の作家ではなく「過去の自分」

優れた作品や「神絵師」の存在に圧倒され、自信をなくしてしまうことは誰にでもあるでしょう。

しかし、他者と自分を比較しても、多くの場合、自己肯定感を下げる結果にしかなりません。

比べるべき相手がいるとすれば、それは「過去の自分」です。

以前の作品と現在の作品を見比べて、どれだけ成長したかを確認してみましょう。

少しでも進歩が見られれば、それが自信につながります。

他者の才能に目を向けるのではなく、自分自身の成長の軌跡に焦点を当てることが、健全な創作意欲を保つ鍵となります。

疲れているときはインプット期間にする

創作意欲が湧かない、描いても楽しくない、と感じるときは、無理にアウトプットしようとせず、思い切って「インプット期間」と割り切るのも一つの手です。

好きなアニメを見返したり、映画を観たり、本を読んだり、美術館に行ったりするなど、様々な作品や情報に触れることで、新たな刺激やインスピレーションが得られるかもしれません。

基礎練習に集中したり、あるいは創作から完全に離れて休息したりするのも良いでしょう。

心と体を休ませ、エネルギーを再充電することが、次の創作への活力となります。

デジタルデトックスにおすすめのアプリ

SNS疲れを軽減するためのアプリがいくつか存在します。

以下に、おすすめのアプリを紹介します。

1. Forest：スマホの使用を制限する時間を設定し、その間に仮想の木を育てるアプリです。ゲーム感覚でデジタルデトックスに取り組めます。
2. スマホをやめれば魚が育つ：スマホを使わない時間で魚が育つ、シンプルな習慣化アプリです。勉強や作業の集中力アップに役立ち、気軽にスマホ依存対策ができます。

これらのアプリを使用することで、SNSの使用時間を意識的に管理し、デジタルデトックスを効果的に行うことができます。

自分に合ったアプリを見つけ、適切に活用することで、SNS疲れを軽減し、より健康的なオンライン生活を送ることができるでしょう。

SNS疲れ以外に推し垢で気をつけること

推し活用のアカウント（推し垢）を運用する上では、SNS疲れ以外にも注意すべき点があります。

快適で安全な推し活のために、以下の点も意識しておくと良いでしょう。

一つは、個人情報の管理です。

匿名性の高いTwitterですが、何気ないツイートから個人が特定されるリスクはゼロではありません。

本名や住所、職場や学校などが推測できるような情報は書き込まないように注意が必要です。

写真に写り込んだ情報にも気を配りましょう。

また、著作権・肖像権にも注意が必要です。

推しの画像や動画などの無断転載や無許可での使用は権利侵害にあたる可能性があるため、ルールやガイドラインをよく確認することが必要です。

二次創作やファンアートも場合によっては問題になる可能性があります。

SNS以外に推し活で病む原因

推し活で精神的に落ち込んだり、いわゆる「病む」状態になったりする原因は、SNS疲れだけではありません。

他の要因も複雑に絡み合っている場合があります。

例えば、応援している推し本人や公式運営に関するネガティブな出来事（スキャンダル、不祥事、突然の活動休止や引退など）は、ファンにとって大きなショックとなり得ます。

他に、推しに依存しすぎて日常のバランスが崩れたり、金銭面や時間面で無理を重ねてしまったりすることも、精神的な負担につながることがあるでしょう。

また、周囲に推し活を理解してもらえず、孤独を感じる人も少なくありません。

これらの要因がSNS疲れと結びつき、推し活に対するネガティブな感情を増幅させてしまうことも考えられます。

もし深刻な精神的苦痛を感じている場合は、一人で抱え込まず、信頼できる友人や家族に相談したり、必要であれば専門家の助けを求めることも検討しましょう。

なぜ推し活でTwitterに疲れたと感じるのか？：まとめ

今回の記事のまとめです。

推し活において、Twitterは情報収集やファン同士の交流に非常に便利なツールです。

しかし、その利便性の裏側で、情報量の多さや他者との比較、ネガティブな情報への接触などにより、「Twitter疲れ」を感じてしまう人は少なくありません。

特に二次創作を行う場合は、反応への期待や他のクリエイターとの比較といった特有の悩みも抱えがちです。

もし推し活でのTwitter利用に疲れを感じているなら、それは決して特別なことではありません。

大切なのは、自分自身が心地よいと感じる距離感を見つけることです。

フォローするアカウントを見直したり、ミュート機能を活用したり、時にはTwitterから離れる時間を作ることも有効でしょう。

自分のペースで、無理なく「好き」という気持ちを大切にすることが、長く楽しく推し活を続ける秘訣です。

ご自身に合ったSNSとの付き合い方を見つけ、健やかな推し活を送りましょう。