推し活をやめてよかった――このフレーズに共感する人は意外と多いです。
アイドルオタクやアニメオタク、二次元オタクとして日々を過ごしてきた中で、「推し活を辞めたい」と感じる瞬間が訪れることもあります。
推しに貢ぐことがもったいない、頭がおかしい、あほらしい、理解できないと言われることもあり、家庭崩壊や人間関係のトラブルなどに悩むケースも少なくありません。
推し活の末路を考え、このまま続けても「何も残らないのでは?」「お金の無駄なのでは?」と不安になることもあるでしょう。
一方で、オタクをやめたあと趣味がなくなってしまい、つまらない日々や虚無感に悩むことを心配する人もいます。
本記事では、推し活をやめてよかった理由やメリット、やめたきっかけ、そしてオタクを辞めた後の虚無感への対処法まで、体験談や最新の情報をもとに詳しく解説します。
推し活を続けるか、やめるか迷っているなら、ぜひこの記事を読み進めてみてください。
新しい自分と出会うための一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。
推し活をやめてよかった?
推し活は楽しいですが、時として生活の中心になりすぎてしまうこともあります。
推し活で疲れを感じたときは、やめることも一つの選択肢です。
長年推し活を続けていると、推し活をやめることに対して不安を感じる方も多いかもしれませんが、やめることで得られるメリットもあります。
- 推し活をやめてよかったこと
- 推し活をやめたきっかけ・理由
- オタクをやめたらつまらない?虚無感への対処法
推し活をやめてよかったこと
推し活をやめると、生活のさまざまな面で変化が訪れます。
ここでは、多くの人が経験した推し活卒業後のポジティブな変化について詳しく見ていきましょう。
自分のためにお金や時間を使えるようになった
推し活をやめると、まず気づくのが自由になったお金と時間です。
まず、グッズの購入やライブの遠征などの推し活にかけていた費用を節約できるので、その資金を貯金や自己投資などに回せます。
また、時間の余裕も得られて、空いた時間を新しい趣味の追求や友人との付き合いなどに充てられるようになります。
自己成長や生活の質の向上が期待でき、将来の目標に向けた計画も立てやすくなるでしょう。
彼氏・彼女ができた
推し活に没頭していると、恋愛に割く時間や心の余裕が少なくなりがちです。
しかし、推し活をやめることで、現実の人間関係に目を向ける機会が増えます。
職場や学校での出会いに気づきやすくなったり、合コンやマッチングアプリに挑戦する勇気が湧いたりするかもしれません。
推しと現実の異性を比較していた場合、その習慣から解放されることで、素敵な出会いにつながる可能性が高まります。
感情が乱高下しなくなった
推し活をしていると、推しの活動やニュースに一喜一憂することが多いです。
推しのスキャンダルや炎上で落ち込んだり、逆に推しの成功で有頂天になったりと、感情の波が激しくなりがちです。
推し活をやめることで、感情の乱高下が少なくなり、精神的な安定を得ることができます。
感情の安定は、仕事や学業にも良い影響を与え、集中力や生産性が向上することも期待できます。
SNSに依存しなくなった
推し活では、SNSが重要な情報源となります。
推しの最新情報を逃さないために、頻繁にSNSをチェックする習慣がついてしまいがちです。
しかし、推し活をやめることで、このようなSNS依存から解放されます。
スマートフォンを見る時間が減り、代わりに現実世界での体験や対面でのコミュニケーションが増えるでしょう。
これにより、デジタルデトックスの効果が得られ、心身ともにリフレッシュできる可能性があります。
義務感がなくなった
推し活を続けていると、推しのためにグッズを買わなければ、ライブに行かなければ、という義務感に駆られることがあります。
このような義務感は、時として大きなストレスとなり、推し活自体を楽しめなくなってしまうことも多いです。
推し活をやめることで、このような義務感から解放されます。
自分自身のペースで自由に行動できるようになり、心の負担が軽くなるでしょう。
また、推しのために無理をして体調を崩すこともなくなり、より健康的な生活を送れるようになる可能性があります。
推し活をやめたきっかけ・理由
推し活をやめる決断は、人それぞれ異なる理由や状況から生まれます。
ここでは、多くの人が経験する推し活をやめるきっかけやタイミングについて詳しく見ていきましょう。
出費を見直す必要が出た
経済的な理由は、推し活をやめる大きなきっかけの一つです。
例えば、グッズの購入やライブへの参加にかかる費用が、生活に支障をきたすほど膨らんでしまうことがあります。
また、将来の貯金や投資のために出費を見直す必要が出てくることもあるでしょう。
このような状況に直面したとき、多くの人が推し活の継続について再考します。
推し活にかける金額を減らすだけでなく、完全にやめることで、より安定した経済基盤を築くことができるかもしれません。
推し活にかけるお金の平均
ちなみに、auじぶん銀行が2023年6月に実施した調査によると、20代から30代の働く女性の約6割が推し活にお金がかかることをデメリットと感じているそうです。
推し活にかける具体的な金額については、月平均1万円未満が全体の約半数を占めますが、中には月平均10万円以上という人もいます。
参考:20代から30代の働く女性の推し活に関する調査|auじぶん銀行
生活環境が大きく変わった
生活環境の変化も、推し活をやめるきっかけとなることがあります。
例えば、就職や転職、結婚、出産など、人生の大きな転機に伴って推し活を見直す人は少なくありません。
新しい環境では時間の使い方や優先順位が変わり、これまでのように推し活に時間を割くことが難しくなる可能性があります。
また、引っ越しによって推しのイベントに参加しづらくなるなど、物理的な障害が生じることもあるでしょう。
このような変化は、推し活を自然と縮小させたり、完全にやめる決断を後押ししたりすることがあります。
人間関係が悪化した
推し活を通じて築かれた人間関係が、時としてストレスの源となることがあります。
例えば、同じ推しのファン同士によるトラブルの発生や、オンラインコミュニティでの過度な競争、プレッシャーなどが原因で、人間関係が悪化することがあります。
また、推し活に没頭するあまり、現実の友人や家族との関係が疎遠になってしまうこともあるでしょう。
推し活をやめることで、既存の人間関係を修復したり、新しい出会いを求めたりする機会が生まれるかもしれません。
精神的な疲れや虚無感を感じた
推し活を続けていく中で、精神的な疲れや虚無感を感じることがあります。
例えば、推しの活動や情報を追いかけ続けることに疲労を覚えたり、グッズを集めても満足感が得られなくなったりすることがあるでしょう。
また、推しへの熱量が徐々に冷めていき、以前ほどの喜びや興奮を感じられなくなることもあります。
このような状態が続くと、推し活をやめることを考えるようになるでしょう。
推し活から離れることで、新たな刺激や充実感を求める機会が生まれ、精神的な健康を取り戻せる可能性があります。
推しの活動内容や方向性に不満が生じた
推しの活動内容や方向性が変化し、それに対して不満を感じることがあります。
例えば、アーティストの場合、新しい楽曲のジャンルや表現方法が自分の好みと合わなくなることがあるでしょう。
また、俳優やタレントの場合、出演作品の選択や言動に違和感を覚えることもあるかもしれません。
このような不満や違和感が積み重なると、推し活を続ける意義を見失ってしまうことがあります。
推しの変化に自分の価値観が追いつかないと感じたとき、多くの人が推し活をやめる決断をします。
推しの熱愛報道や結婚発表があった
推しの熱愛報道や結婚発表は、多くのファンにとって衝撃的な出来事です。
特に、アイドルや若手俳優など、恋愛イメージが強くない推しの場合、このようなニュースは推し活をやめるきっかけとなることがあります。
推しの恋愛や結婚自体は個人の自由ですが、ファンとしては複雑な感情を抱くものです。
例えば、「推しに裏切られた」という感覚や、「もう応援する意味がない」と感じてしまうこともあるでしょう。
このような心境の変化で、推し活をやめることを選ぶファンも少なくありません。
オタクをやめたらつまらない?虚無感への対処法
長年情熱を注いできた「推し活」や「オタク活動」をやめると、心にぽっかりと穴が空いたような虚無感に襲われることがあります。
「毎日がつまらない」「何を楽しみに生きていけばいいのか分からない」と感じる人も少なくないでしょう。
しかし、こうした感情は決して珍しいものではなく、適切に対処することで乗り越えられます。
虚無感を無理に否定しない
推し活をやめた後、突然の虚無感に襲われることがあります。
これは、長年の習慣や生活の中心だったものが消えたことによる自然な反応です。
大切なのは、虚無感を無理に否定したり、焦って何かで埋めようとしたりしないことです。
これまで生活の中心だったものがなくなるのですから、寂しさや喪失感を覚えるのは自然な反応といえます。
まずはその感情を認め、自分自身を労わる時間を持つことが重要です。
急いで次の楽しみを見つけなくても、しばらくは心と体を休める期間だと捉えてみましょう。
新しい趣味を探す
心と体を休めたら、少しずつ新しい興味の対象を探してみるのも良い方法です。
以前から気になっていたけれど手を出せなかったこと、例えば新しいジャンルの音楽を聴いたり、映画やドラマを観たり、読書に没頭したりするのもおすすめです。
スポーツやアウトドア、料理、ハンドメイドなど、これまでとは全く異なる分野に挑戦してみるのも、新たな発見につながるかもしれません。
推し活で培った集中力や探求心は、他の趣味でも活かせるはずです。
自分自身と向き合う時間を作る
自分自身とじっくり向き合う時間を作ることも、虚無感を乗り越える上で助けになります。
日記をつけたり、散歩をしながら考え事をしたりする中で、自分が本当に何をしたいのか、どんなことに価値を感じるのかが見えてくることがあります。
自己分析を通じて新たな目標を設定し、それに向かって努力することは、充実感や達成感をもたらしてくれるでしょう。
資格取得の勉強やスキルアップのための講座なども、新しい自分を発見するきっかけになるかもしれません。
友人関係や家族とのつながりを大切にする
友人関係や家族とのつながりを大切にすることも、心の支えとなります。
推し活をやめたことで共通の話題が減ったと感じる友人がいるかもしれませんが、推し活以外の話題で関係を深められる友人もいるはずです。
新しい人間関係を築く努力も大切ですが、まずは身近な人々とのコミュニケーションを増やし、精神的な安定を保つよう心がけましょう。
推し活をやめてよかった?:よくある質問
推し活について、さまざまな疑問や懸念を抱く方も多いでしょう。
ここでは、推し活に関してよくある質問とその回答をまとめました。
- 推し活の欠点は何?
- 推し活は何も残らない?バカバカしい?
- 推し活をやめることを何というの?
推し活の欠点は何?
推し活には、いくつかの欠点があります。
まず、時間とお金がかかることが挙げられます。
推しの情報を追いかけたり、グッズを購入したりするのに多くの時間と費用を要するでしょう。
また、推しの活動状況や人気、言動、ファン同士のトラブルなどによって感情が大きく左右されることもあります。
このため、精神的な浮き沈みが激しくなる可能性があります。
さらに、依存性が高く、日常生活の中心が推し活だけになってしまうリスクも大きいです。
推しがいないと何も手につかない、推しのこと以外考えられないという状態になると、視野が狭くなりがちです。
現実の人間関係や社会との接点が希薄になり、孤立感を深めてしまう可能性も否定できません。
ただし、これらの欠点は個人の楽しみ方や関わり方によって異なりますので、自分に合った適度な距離感を保つことが大切です。
推し活は何も残らない?バカバカしい?
推し活は「何も残らない」「バカバカしい」と感じる人もいますが、実際には得られるものも多いです。
推し活を通じて得た友人や思い出、行動力やコミュニケーション力は人生の財産となります。
推し活のために遠征することで、普段行かない土地を訪れ、その土地の文化や魅力に触れる機会も生まれます。
これは視野を広げ、新たな発見につながる貴重な体験といえるでしょう。
また、推しから学んだ価値観や生き方が、自身の成長につながることもあります。
ただし、過度にのめり込むと、経済的・精神的な負担だけが残ることもあるため、バランスが大切です。
推し活をやめることを何というの?
推し活をやめることは、「オタ卒」や「推し卒」と呼ばれることが多いです。
オタク活動を卒業するという意味で使われ、SNSやネット掲示板などでも広く使われています。
「オタ卒」や「推し卒」は、単に趣味をやめるだけでなく、新しい人生のステージに進むという前向きな意味合いも含まれています。
やめること自体が悪いことではなく、自分のペースで趣味と向き合うことが大切です。
推し活をやめてよかった?:まとめ
今回の記事のまとめです。
推し活をやめることには、さまざまなメリットがあります。
時間やお金の使い方が自由になり、自分自身の成長や新しい趣味を見つける機会が増えます。
また、感情の安定やSNS依存からの解放も大きなポイントです。
推し活を続けることに疲れを感じている方は、思い切って一歩を踏み出してみるのも良いでしょう。
大切なのは、自分自身の気持ちに正直になり、周囲の声に惑わされず、自分にとって最善の道を選ぶことです。
自分の人生を見つめ直し、新たな可能性を探ることで、より充実した日々を送ることができるかもしれません。